2013年12月08日

ポルトガル、ここに誕生す ギマランイス歴史地区

ポルトガル、ここに誕生す ギマランイス歴史地区

2001年にユネスコ世界文化遺産に登録された、ポルトガル北西部にあるギマランイス歴史地区。
そこで製作された、現代ヨーロッパ映画界を代表する四人の巨匠
―アキ・カウリスマキ、ビクトル・エリセ、ペドロ・コスタ、マノエル・ド・オリヴェイラ―という
夢のようなラインナップによる、異なる四つの物語を集めたオムニバス作品。(allcinemaより引用)


1篇目. 「バーテンダー」 脚本・監督:アキ・カウリスマキ
ポルトガル、ここに誕生す ギマランイス歴史地区

いつもながらの静かな映画。
いつもながらの落ち着いたカメラと、無骨なほど無口で純粋な男。
しかしながら、アキの魅力を濃縮したような味わい深い短編です。

スープの味が、温かい過去の灯りを胸に伝える。
でもバスを降りる人々に宿る現実に、あっけなく夢は醒め、打ち捨てられた赤い薔薇。
まるで「人生の救いはこれだけ」と言わんばかりに流れ続ける音楽が、
可笑しくも切ない私たちの人生を明るくいやす。
フィンランドのチャップリンは、今日も無口に人生を語る。


2篇目.「スイート・エクソシスト」 脚本・監督:ペドロ・コスタ
ポルトガル、ここに誕生す ギマランイス歴史地区

こんなボロクソ言うなら書くなよ、って感じですが…書きます。
ペドロ・コスタよ。
そんなに多くを語りたいなら、本を書けばいい。
セリフで語りたいみたいだから、戯曲なんかどうだろう。
この作品にして、私は彼を映画監督だとは認めない。
こういうのをムダに映画館の大スクリーンで観させられるとホント腹立つ!
私は“映画”を観に来たんだよ!って叫びたくなる。


3篇目.「割れたガラス」脚本・監督:ビクトール・エリセ
ポルトガル、ここに誕生す ギマランイス歴史地区

陰翳の美しさよ!
光と影の柔らかな詩が、人々の過去を静かに物語る。
男がアコーディオンを手にすると、影が少しだけ伸びて人々の時を奏ではじめる。
モノクロームの過去からのまなざしが世界を映しだす。

観賞後もずっと心が震えて止まない。

ビクトール・エリセは光と影の神だ。


4篇目.「征服者、征服さる」脚本・監督:マノエル・ド・オリヴェイラ
ポルトガル、ここに誕生す ギマランイス歴史地区

何分だったんだろう…?
何ともお茶目な、あっさりしたフィルム。
バスの窓辺に映る美しい来訪者と、
古い街に流れる昔と変わらぬ風や陽光、そしてじっと(辛抱強く)佇む歴史。

104歳!のおじいちゃん、またもや軽快にステキな映画を撮りました。
銅像を仰ぎ続ける理由を、そろそろ教えてもらわなければいけません。



Posted by henry at 02:21│Comments(0)
 
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